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こんにちは、エッセイ漫画家＆ブロガーのカナメキヌコ（@kinucomoro）です。
このたび月経カップデビューしました！
タンポンと同じように膣の中に入れ、経血を貯めていきます。
前々からフェムテックに興味があり、その一環で“ナプキン・タンポンよりも快適”と評される月経カップにも興味を持っていました。
※フェムテック：女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのこと
とは言え、タンポンにすら若干の拒否反応がある私が、月経カップをうまく使える気はしません。
キヌコ
しかしフェムテック業界は日に日に広がりを見せ、月経カップも普及していきます。
興味があるのに試さないで後悔するのは嫌だ！
ということで試してみた次第ですが、この挑戦は失敗に終わりました…。
ここでは、私が月経カップを使って失敗した理由を紹介します。
【月経カップに失敗した理由】指を入れるのが怖くて取り出せない
少しでも膣に指を入れることに抵抗があるのなら、月経カップの使用はかなり骨が折れます。
今回は、初心者向け月経カップFULLMOON GIRL（フルムーンガール）のSサイズを使用しました。
容量は10mlで、一般的な月経カップと比べるとかなりサイズが小さい点が特徴。
生理中、最も経血量が多い日の平均経血量は20ml～40mlと言われています。
市販のタンポンは約6mlの吸収量で、小さいながらもタンポン以上の経血を溜めておくことができます。
ステム（持ち手部分）はリング状になっており、「指かけて一瞬で取り出せるんだ！」と考えていましたが、そううまくはいかないのでした。
月経カップデビュー！使用当日の流れ
月経カップを使用したのは、生理2日目の昼12時から夜0時です。
3回試してもうまく挿入できず、5回ほど試してようやく挿入できました。
タンポンのようなアプリケーターはないため、挿入は完全に自分の感覚で行います。
このときは膣内部を触る必要はほぼなく、怖さはありましたが成功しました（ある程度の位置まで押し込めば、自動で奥に移動する感じ）。
ちなみに、挿入に失敗すると中途半端に膣口で開くので、わりと痛いです…。
念のため軽い日用のナプキンを併用し、使用開始です。
意識しないでいれば、違和感は感じません。
どちらかというと、座っている時よりも歩いている時の方が快適に感じました。
その日は多い日で不安もありましたが、漏れ出すことはありませんでした。
挿入したはずの部位よりも奥に移動してしまったようで、触れる範囲を遥かに越してしまっていました…。
それだけなら何とか頑張って取り出せたかもしれないものの、問題は「ステムに指をかけられない」ことでした。
例えばリングがあっても、それを横から触れたら指をかけることはできません。
正面から指をかける必要があり、つまり膣内で指を柔軟に動かす必要があり、その時点でギブアップしてしまいました。
どうやったら抵抗なく膣内を触れますか…？
使用前から「多分取り出せないからその場合は代わりに取ってほしい」ということを伝えておいた甲斐がありました。
普段膣に指を入れ慣れている恋人ですが、それでも取り出しは難しかった（というより怖かった）ようです。
私がスクワット体勢、恋人が恐る恐る膣内をまさぐるという間抜けな格好で3分ほど苦戦し、ようやく取り出すことができました。
余談ですが、溜まった経血は12時間で3ml～4ml程度でした。
経血が少ない方は、フルムーンガールのSサイズで十分対応できそうです。
使ってみて分かった、月経カップの3つのメリット
月経カップを使ってみたところ、3つのメリットを感じることができました。
- タンポン以上の快適さ
- 嫌なにおいから解放される
- 毎月買い換えなくていい
メリット①タンポン以上の快適さ
タンポンは何と言っても経血が漏れず、ムレやかぶれと無縁である点がメリットです。
月経カップは最長で12時間使用できます。
トイレ毎に交換、吸水する度に交換という手間がないため、タンポン以上に生理を忘れることができました。
また、紐がないことで、プールや温泉にも行きやすくなるのも嬉しいポイントです。
メリット②嫌なにおいから解放される
タンポンは雑菌が繁殖しやすいためにおいの元になることがあるのに対し、月経カップは体内のカップで経血を溜めていきます。
経血が漏れ出すことはなく、よって嫌なにおいを感じることはありません。
キヌコ
メリット③毎月買い換えなくていい
ナプキンやタンポンは便利ですが、消耗品のためなくなり次第買い換える手間が出てきます。
月経カップは一つあれば繰り返し使え、その後買い換える必要はありません。
使用後は煮沸するのみで、専用のクリーナー・薬品などは不要です。
キヌコ
「簡単に使える月経カップ」とは言うけれど
メディアでは月経カップの普及と共に「簡単に使える」ということが押し出されていますが、性器を触ることに抵抗のある私からしたら、とても難しいものでした。
入れる時は慣れれば良い話なのでまだしも、取り出す時はがっつり膣内に指を入れる必要があります。
この経験を通じて、月経カップが使える人は
- 膣に抵抗なく2本以上の指を入れられる方
- 膣の構造を理解している方
- いざという時、膣に指を入れられるパートナーがいる方
対して、月経カップが向いていないは
- 膣を触ることに抵抗がある方
- 膣の構造を十分理解していない方
だと感じました。
キヌコ
膣への指入れに抵抗がないのなら、月経カップはとても良い生理用品になり得ると思います。
私のように指入れに少しでも抵抗があるのなら、パートナーを頼れる日から試していくのが懸命な判断かなと思いました。
指入れ苦手が月経カップを使う方法
膣内をまともに触れない、だからと言って月経カップを使えないのは悔しい…。
ということで、指入れが苦手な人でも月経カップを使える2つの方法を探してきました！
①コットン糸を使う（紐を引いて取り出す）
取り出しをスムーズにする月経カップ用コットン糸が販売されています。
コットン糸はカップのステム部分にくくりつけ、タンポンのように体の外に出して使います。
取り出し時もその糸を辿ればカップを見失わない…という仕組みで、膣内を指でまさぐる必要はなくなります。
あくまで「カップが取り出せなくなるのを防ぐ、補佐としての糸」ではありますが、どうしても膣内を触れないのならこのような使い方もありかな、と思います。
通販サイトでレビューを確認したところ「初めから買っておけば良かった」と嘆く声が多くありました。
・不安だったのでコットン糸を付けていざとなったら引っ張れるようにしたおかげで、時間はかかったものの失敗せず取り出すことも出来ました。
・このコットン糸をつけると、取り出しの時にあまり手も汚れないし、スムーズに取り出せます。
・糸を使わずに使用し取り出せなくなった経験からこちらを購入しました。すんなり取り出せたのではじめから一緒に買っておけばよかったと思いました。楽天レビューより引用
どんなに膣内を触ることに抵抗がなくとも、つまんで取り出すときに爪で傷つけてしまったらどうしよう…と不安になることはあるようです。
キヌコ
②膣トレで骨盤底筋を鍛える（腹圧で取り出す）
子宮・膣・膀胱・尿道・直腸といった臓器を支える、骨盤底筋と呼ばれる筋肉があります。
骨盤底筋を鍛えれば、膣内に指を入れることなく楽に月経カップを取り出せます。
キヌコ
その骨盤底筋を鍛えるためのトレーニングこそが、いわゆる膣トレ（ちつトレ）！
膣トレには尿もれの改善やセックスの感度向上、便秘・冷え性の改善といった効果があります。
メリットばかりなので、ぜひチェックしてみてください！
おすすめ膣トレグッズ
腹圧をかけて月経カップを出す方法は、空気穴のある月経カップに使えます。
FULLMOON GIRLは空気穴がない設計のため、指で吸い付きを解除する必要があります。
【まとめ】失敗しない！月経カップの使い方
月経カップデビューに失敗した私からのアドバイスとして、以下のことが挙げられます。
・膣の構造をよく理解しておきましょう！
・いざという時に頼れる（自分の膣に指を入れることができる）人がいる日に使いましょう！
・膣内に指を入れる練習をしましょう！
・骨盤底筋を鍛えましょう！
月経カップは初心者にはハードルは高いですが、慣れたら簡単と言われる所以はよく分かります。
日中は交換要らず、交換時以外は生理を思い出さないのは強いです！
・生理期間を楽に過ごしたい
・新しい生理用品に興味がある
・経血が多く、漏れたことがある
・生理用品にかかるお金を減らしたい
・生理中のにおいが気になる
キヌコ
ぜひ自分に合った商品を見つけて、試してみてくださいね。
👇経血の少ない初心者向け（今回使ったもの）
👇膣への指入れが苦手な方向け（空気穴あり）
👇日本人のための月経カップ
