同人イベントに行くと、スケブOKの文字をよく見かます。
スケブとはスケッチブックの略ですが、それが転じて「好きなサークル参加者にスケッチブックを渡し、イラストを描いてもらうこと」を指します。
ここでは、スケブに関する暗黙の了解について説明します。
この記事の内容
依頼する側のルールとマナー
スケッチブックを用意しよう
スケブを頼む以上、しっかりとした紙の厚みがある、無地のスケッチブックを用意しましょう。
ノートや紙切れ、ポストカードでの依頼は禁止です。
下のようなクロッキー帳は、見た目はスケッチブック風なものの、実際は紙がかなり薄いためスケブには不向きです。
同人アンコウ
スケッチブックの選び方
天のり製本のスケッチパッドは、1枚ずつ剥がしての使用が想定されています。
そのため、消しゴムをかけた勢いなどで紙が剥がれてしまう場合があります。
絶対ではありませんが、できればリング製本のものを推奨します。
また、サイズは大きすぎると持ち運びにも描画にも不便なので、A5サイズ程度が適切です。
上に掲載したスケッチブックはリング製本&A5に近いサイズで、おすすめです。
現役の同人作家に描きやすいスケブサイズを聞いたところ、A5以下のサイズが最も描きやすいという結果になりました。
- ~A5サイズ 66%
- B5サイズ 30%
- A4サイズ 4%
- A3サイズ~ 0%
無理強いはしないこと
基本的には「スケブOK」「スケブ受け付けます」と告知しているサークルに対してスケブを頼みましょう。
あえて「スケブ受け付けません」と公表するサークルは少ないので、「スケブOK」の表記がなければ、スケブ依頼は受けていないと思ってください。
いくら好きだから、仲良しのフォロワーだからと言って、無理やりスケブを押し付ける行為は失礼です。
火種アンコウ
書き上がる時間を聞こう
スケブを依頼したら、一度そのスペースを離れましょう。
同人アンコウ
サークル主から書き上がりの時間を伝えられる場合もありますが、伝えられない場合は自分から受け取りの時間を聞きましょう。
依頼したスケブは、責任を持って当日中に回収してください。
スケブに名前や連絡先を書こう
スケブの表紙や裏表紙に、以下の情報を記載しましょう。
- HN(ハンドルネーム)
- TwitterIDやメールアドレス
万が一受け取りができなかった場合の参考になり、取り違えの防止にもなります。
感謝の気持ちを伝えよう
スケブを受け取ったら、「ありがとうございました」と伝えましょう。
サークル主は、忙しい頒布の合間に無償でスケブを受けてくれていることを忘れないでください。
感謝の言葉に加えて差し入れを渡すことで、サークル主も喜んでくれるはずです。


誠意ある行動をしよう
稀に何冊ものスケブを持ち込み、買い物もせずにスケブだけを頼む人を見かけます。
同人誌即売会は作家と読み手が交流できる場所ですが、前提は同人誌を配布・頒布する集会であり、スケブを頼む場所ではありません。
自分が本当に好きな人に対し、頒布物を購入した上でスケブを頼むのが、誠意ある行動です。
スケブを受ける側のマナー
受け取り時間の目安を伝えよう
スケブを受けたら、「30分後に完成します」「1時間後くらいにスペースに来てください」など、受け取り時間の目安を伝えましょう。
撤収が閉場よりも著しく早いのなら、そのことも合わせて伝えましょう。
撤収時間になっても依頼主が来ない、しかもスケブに連絡先がない…というシチュエーションは多いです。
取り違えに注意しよう
一度に複数のスケブを受けるとき、描き終わってからどのスケブが誰のものか分からなくなる場合があります。
また、同様に複数依頼を受ける際、どのスケブにどのキャラクターを描くかを忘れる場合もあります。
スケブを受けた時点で、間違えそうなポイントをメモしておくと便利です。
受けられない依頼は断ろう
スケブを受け付けていると、「このシチュエーションと服装で3人描いて!」「できるだけエロく描いて!」など、無理なリクエストを受ける場合もあります。
全ての依頼を受ける必要はないので、無理だと思ったら断る勇気を持ちましょう。
同人アンコウ
最近では、色紙でのスケブ依頼も多いようです。
色紙は厚紙で描きやすくはありますが、転売される可能性もあるといいます。
疑いすぎるのも良くないですが、自衛することも大切です。