PCからiPad Pro、アナログからiPad Proというように、制作環境が変わった直後に忘れがちなのが作業の効率化です。
ここでは、クリエイターや絵師・同人作家が、iPad Proデビュー時に覚えておくと便利な基礎知識を紹介します。

この記事の内容
覚えておきたいiPadの機能
複数アプリの同時使用

- アプリを開く
- 画面下から上にスワイプし、Dockを開く
- Dockで、開きたい2つ目のアプリを長押しし、画面上部にドラッグする
iPadのマルチタスク機能を使うことで、同時に複数のアプリを表示することができます。
この機能を応用することで、利き手側に作業ウインドウ、反対側に資料を表示しながらの作業が可能となります。
アプリの組み合わせに制限はないため、Twitterを開きながらでも、LINEで連絡を取りながらでも作業を進められます。
脇でAbema TVを表示して気になるアニメを流し見しながら作業をする、なんてこともできてしまいます。
同人アンコウ
画像やファイルの移動

- 2つのアプリを同時に開く
- 画像などを長押しし、別のアプリにドラッグ&ドロップする
複数アプリを開いた状態で画像やファイルをドラッグアンドドロップすれば、そのアプリから別のアプリへ移すことができます。
・pngデータをTwitterのツイート画面に載せる
・完成原稿をクラウドにアップロードする
・写真をメールに添付する
などの作業を、一瞬で行えるので便利です。
マルチタッチジェスチャー
iPadでは、マルチタッチジェスチャーを使うことでアプリ間での移動を簡単に行うことができます。
使う機会は少ないかと思いますが、複数アプリを同時並行する場合などに役立ちます。
参考 iPad、9つのマルチタッチジェスチャーをマスターする酔いどれオヤジのブログwpiPad版CLIP STUDIO PAINTの効率化
タッチジェスチャー機能を知る
上の項目でiPad自体のマルチタッチジェスチャーについて説明しましたが、クリスタではアプリ独自のタッチジェスチャーを使うことができます。
例えば初期設定では、指2本で画面をタップすると、1段階前に戻ることができます。
このタッチジェスチャーには、それぞれ自分に使いやすい作業を割り当てることが可能です。
タッチジェスチャーを駆使することで作業時間に大きな差が出るので、早めに覚えておきましょう!
参考 タッチ操作CLIP STUDIO TIPSエッジキーボード機能を知る

iPad版のクリスタには、エッジキーボード機能が存在します。(画像赤部分)
[Control]や[Shift]などの修飾キーの使用や、ショートカットの実行ができる機能。
PC版での垂直(平行)な線の描画にはShiftキーを使っているかと思いますが、iPad版では代わりにこの機能を用いることで描画できます。
さらに、1~15までのタッチキーをショートカットキーとして使用することで、コマンドやオートアクションなどを実行できます。
参考 ツール・パレットの操作方法CLIP STUDIO TIPSPCではすぐにできる「使う項目のボタンをタッチする」だけの動作も、iPad画面の小ささではストレスを感じてしまうものです。
タッチジェスチャーと合わせて、こちらも使いこなせるようにしておきましょう。
筆圧設定を調整する
PC版クリスタでも、筆圧感知の設定を変えた経験がある方は多いと思います。
iPad版のクリスタでも、Apple Pencilの筆圧を調整することができます。
描きづらさを感じる前に、自分に合った設定に変更しておくと良いでしょう。
参考 ペン・ブラシの筆圧調整CLIP STUDIO TIPS周辺機器でストレスを無くす
Apple Pencilを持ちやすくする
Apple Pencilは細身のペンなので、太いペンでの作業に慣れている方にとっては少し使いづらいかもしれません。
そんなときは、「Firesara製 鉛筆用グリップ」を使ってみてください。
子ども向け商品のため見た目は損ないますが、使いやすいと絵師界隈で話題になりました。
余談ですが、中の人は安さ重視で100円ショップのプニュグリップを購入し、失敗しました(軸のサイズが合いませんでした…)。
ノートパソコンデスクで角度をつける
三つ折りのiPadケースで作業をしているけれど、妙に使いづらい…。
そんなときは、ノートパソコンデスクの使用がおすすめです。
三段階しか角度をつけられないケースとは違い、自由な角度で固定ができるので、より楽な姿勢で作業を進められます。
お絵かきに特化したスタンドの専門店もあるので、ぜひご検討ください。
参考 Mt.west StudioBASEキーボードを接続する
正直なところ、iPadで文章を打つのは面倒です。
PCでのキーボード打ち・スマートフォンでの片手打ちに慣れてしまっていると、どうしても大画面での文字打ちに慣れるには時間がかかります。
文章を作成する機会が多くストレスを感じている方は、外付けのキーボードをを購入してみてはいかがでしょうか。
電子機器なので高そうに見えますが、2000円台から購入できるため案外お手頃です。