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【イベント形態別】初サークル参加者のための部数の決め方講座

初サークル参加者のための部数の決め方講座

初めてサークル参加をするとき、最も悩みどころなのが発行部数の決め方です。

刷りすぎると在庫が余りそうで心配、かと言って少部数を印刷すると一度のイベントで完売の可能性も無きにしも非ず…。

当記事では、自身の経験を基に、イベント形態別の新刊部数の決め方講座をお送りします。

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どんなスタイルで頒布したいか

新刊部数の決め方

まずはじめに、自分はどのようなスタイルで同人誌(新刊)を頒布したいかを考えましょう。

というのも、一年かけて同人誌を頒布したいサークル主と、一回で売り切りたい・在庫を抱えたくないサークル主では事情が異なるためです。

自分自身にすでに次のイベント参加の予定があるのであれば、次回もし新刊を落としても良いように新刊を多く刷った方が得策と言えます。

逆に、次回のイベント参加の予定が立てられないという場合には、一度のイベント参加で捌ける少部数が向いているでしょう。

同人誌の部数の決め方

ここでは、「そのイベントで売り切ることを前提とした部数」を具体的な数とともに紹介します。

続けてイベントに参加する場合、提示した数+50部を目安に部数を設定してみてください。

また、提示した部数はいずれも下記の条件のサークルを想定し、設定しています。

・Twitterのフォロワーが500人以下
・絵や文が上手すぎない
・ほどほどにメジャーなジャンル・キャラクター・カップリングを取り扱っている
・マイナーすぎない
・性癖がニッチでない

Twitterのフォロワーが千単位でいる方や、既にファンを獲得している方には参考とならない可能性が高いため、ご了承ください。

地方イベント

例:おでかけライブ、コミックライブ、その他個人主催のイベント

個人や団体が、都心部以外で開催する小規模なイベントのことを一般的に地方イベントと呼びます。

地方イベントの特徴として、以下の4点が挙げられます。

  1. 老舗ジャンルや人気ジャンル以外は手に取られづらい
  2. 本よりもグッズ需要が高い
  3. 参加者の大半が未成年のため、成人向けの本は捌けない
  4. 即売会以上に参加者同士の交流がメイン

良くも悪くも、後述のオールジャンルイベントの縮小版が地方イベントというイメージです。

初サークル参加者が地方イベントに参加する場合の適正部数:5部~20部
※イベント規模によって変動

個人主催オンリーイベント

カップリングやマイナージャンルに限定し、個人がイベントを主催することがあります。

このイベントに参加する場合、やはりイベント規模にもよりますが、自分自身の知名度も部数に影響してきます。

テーマとなるジャンル内で既にファンを獲得しているのならばスペースに訪れる方は多く、SNSでの発信回数が少ない・誰とも交流をしないスタンスであればその逆となります。

良くも悪くも、身内と楽しむお祭りというのが個人主催オンリーイベントの雰囲気です。

初サークル参加者が個人主催オンリーイベントに参加する場合の適正部数:30部~50部
※イベント規模・ファン数によって変動

オンリーイベント

例:吾が手に引き金を、閃華の刻、博麗神社例大祭等 ※企業主催のものに限る

人気上昇中ジャンルのオンリーに合わせて新刊を発行する場合、見積もった倍の数は捌ける、というのが個人的な印象です。

なかでも、初めてオンリーが開催される状況であると、飢えたジャンル者(笑うところ)が一斉に詰め寄せるため、かなり部数が伸びます。

一方、老舗ジャンルのオンリーに対しては、見積もった程度かそれ以下の部数が手に取られていく印象があります。

自分自身、50部でも余るくらいかなと見積もって参加したジャンル初のイベントで、午前中で新刊が完売してしまった経験があります。

初サークル参加者がオンリーイベントに参加する場合の適正部数:30部~100部

①人気急上昇ジャンルの場合:50部~70部→初開催イベントの場合:70部~100部
②老舗ジャンルの場合:30部~50部

オールジャンルイベント

例:COMIC CITY、SUPER COMIC CITY

スパコミや春コミなど、オールジャンル且つ大規模なイベントへの参加を想定すると、オンリーイベントよりは部数は出ません

自らが買い手に回った場合を想定すると分かりやすいですが、「このジャンルで本が欲しい」と感じた場合はまずオンリーイベントへ足を運ぶためです。

ジャンルを掛け持ちしている買い手がオールジャンルイベントに多い印象です。
(そして、ジャンル掛け持ちの買い手はメジャージャンルの王道カプが好きな傾向にあります)

初サークル参加者がオールジャンルイベントに参加する場合の適正部数:10部~50部

なお、COMIC1やサンクリなどの男性向け中心イベントに関しては参加経験がないため、参考程度に捉えていだければ幸いです。

ジャンル総合イベント

例:COMITIA、ショタフェス、けもケット等

男の娘、ケモノ、ふたなり、ロリなどの属性をテーマに開催されるイベントがこれにあたります。

ホビアニジャンルにいた頃、取り扱いキャラクターが小学生であったことからショタ系のイベントに参加した過去がありますが、ここでは二次創作よりも一次創作(オリジナル)の人気が高い印象でした。

いくらその属性が好きだとしても、そのコンテンツ自体を知らないのであればその本を十分に楽しめないから、というのがこの現象の答えです。

初サークル参加者がジャンル総合イベントに参加する場合の適正部数:10部~50部

①一次創作の場合:20部~50部
②二次創作の場合:10部~30部

コミックマーケット

コミケは国内最大の同人誌即売会ですが、サークル数が多いということはつまり、他サークルに埋もれる可能性が高いということでもあります。

私の場合、同人活動に慣れ切ってからコミックマーケットに初参加しましたが、オンリーやオールジャンルイベントの半分程度しか部数は出ませんでした。

自分自身の知名度もそれなりに高まり、ジャンルコードが追加された祭りのタイミングという状況下でもこのような結果となったため、初サークル参加でコミックマーケットという選択での大部数完売は期待できません。

初サークル参加者がコミケに参加する場合の適正部数:10部~30部

まとめ

初めてサークル参加をし、そのイベントで新刊を売り切ることを前提とした場合の部数は、10部~30部が平均的な相場です。

その後も継続してイベントに出る場合や、元々知名度が高い状況ではまた適正部数は変わってきます。

同人活動初期は、その後の長い同人活動の基盤となります。

ぜひ試行錯誤して、自分なりの適正部数を掴んでいってください!