私は少し前までは彼氏いない歴イコール年齢で、いわゆる喪女(もてない女)でした。
交際経験がないのはもちろん、男性とまともに喋った経験もない男性恐怖症にも関わらず、処女であることが苦痛でした。
「処女がどうしても嫌なのにどうしても男が怖い、辛い」というのが当時の感情です。
そんな私ですが、意を決してTinderで処女を卒業したところ、急激に生きやすく変わっていきました。
処女をこじらせるのは辛かった
女を生きていく上で誰にでも処女の時代はありますが、いつまで経っても処女を卒業できず、コンプレックスと化した状態が「拗らせ処女」に当たります。
男性恐怖症なのに異性への興味はあって、彼氏持ちを卑下するもののどこかでは憧れている。
そんなちぐはぐで格好悪いのが私でした。
処女を卒業したいのにできなかった背景には、以下の3つがあります。
・セックスが怖い
・恋愛が怖い
男性が怖いのはもちろんのこと、自分の女性器すらにも恐れと嫌悪感を持っていました。
初経を迎えた頃は自分の体が気持ち悪くてふさぎ込みましたし、なるべく見ない・触らないようにして20年以上を過ごしてきました。
セックスが成立する要因の「恋愛」にもそもそも嫌悪感があり、一時期は自分のことをアセクシャルなのかと疑うこともありました。
それでも、小学生時代にはクラスメイトの男子に片思いをした経験もあります。
どうしても処女が嫌なのに、勝手な思い込みのせいで殻も破れない。
そんな自分にまで嫌気が差した果てに取った行動が「無理やり処女を捨てること」でした。
処女を卒業してから起こった変化
貞操観念から解放された
これまで私を押しつぶしていた貞操観念(純潔を守ろうという考え)から、完全に解放されました。
どこかで私は恋愛に憧れる面もあり、処女は好きな人に捧げるものだと思っていました。
そんな幻想は消え去り、「もう捨てたものは自由に使おう」とポジティブな考え方ができるようになりました。
性への抵抗がなくなった
これまで全く見ることもできなかった性器を、処女を卒業してから初めて直視しました。
今まで過剰に「汚らわしいもの」だと思っていた部分は、そんなに見るに堪えないものでもなく、異性にとっては「良いもの」であると知りました。
女であることが武器になった
私は男性恐怖症と同時に性被害に遭った経験もあり、同性を好きになったこともあります。
このような事実から、女性に生まれてきたことを後悔しながら生きてきました。
もし男性として生まれていればもちろん男性への恐怖心は抱かず、夜道で襲われるなんて経験もせず、女性を好きになることも至極真っ当なことでした。
そんな私が処女を捨ててからは一転、女であることを武器として捉えるように変化しました。
女だから誘えばすぐにヤれる、女だから自分と釣り合わないイケメンともヤれる。
歪んだ考え方でしたが、これまで嫌で仕方がなかった部分が利点になったことで、私の価値観は大きくアップデートされました。
「好き」のハードルが低くなった
これまでの私は、人を好きになる以前に人に興味を持つことすらもできませんでした。
小学生までは好きな人もいましたが、中学に入ってからはまるで他人は興味もありません。
それが一転、処女を卒業してからは「私を抱いてくれたから好き」「構ってくれたから好き」など、些細なきっかけで人に好意を持てるようになりました。
男と女は楽しい
私は処女を卒業してから、ビッチになりました。
マッチングアプリを通して男性と出会っては、ホテルに行きました。
はじめのうちは彼氏が欲しい一心で続けていたマッチングアプリでしたが、いつの間にか「付き合えなくても楽しくセックスできればいいや」という気持ちに変化していました。
セックスを前提に会うことはただの利害の一致であり、恋愛でないことは承知しています。
それでも、男女で関係を持つのは楽しいものだと知れたのは、大きな一歩でした。
処女を捨てたら楽になった
私が処女を捨てたことで、ずっと苦しめられてきたしがらみから解放されることができました。
好きな人に処女を捧げられなかったことには後悔もありますが、その機会を待ち続けていたら、今の私はありません。
男性恐怖症を乗り越え、男性を好きになる感覚を取り戻せたことで、ようやく異性を人として見ることができるようになりました。
結果的にポジティブな考え方ができるようになったことで、日常生活や仕事にも良い影響をもたらしています。
私が処女を捨てたことは、良い選択でした。
決しておすすめはできませんが、拗らせ処女を脱出するには「処女を適当に捨ててみること」がひとつの手段であることは間違いありません。
この記事が、かつての私と同じような悩みを持つ方の支えとなれば幸いです。