SAIユーザーのための厚塗りイラストメイキング

SAIユーザーのための厚塗りイラストメイキング

こんにちは、気付けば厚塗り歴八年のkanamego(@MEGOPRESS)です。

みなさん厚塗りはお好きでしょうか。
難しいイメージがある、思ったように塗り進められない、などの意見があるかと思いますが、私は大好きです。
というか厚塗り以外の塗り方ではもう着色できません。笑

今回「SAIユーザーのための厚塗りイラストメイキング」として、厚塗りイラストの制作過程を紹介していきます。

完成まで時間がかかる(おおよその目安として、キャラクター一体あたり三時間程度はかかる)・手首が疲れやすいなど、難点もありますが基本的にはとても楽しく作業できるのが厚塗りの特徴です。

それではどうぞ。

作業環境

OS:Windows10
ペンタブ:WACOM BAMBOO PEN CTR-470
使用ソフト:SAI
制作にかかった時間:三時間弱

メイキング

使用ペン設定

厚塗りペン
▲基本的には、このペンを使用して塗り進めていく形となります。
「筆」ツールのアレンジで、厚塗り向けの設定に調整しています。

透明感ペン
▲大きい範囲をぼやけさせるときなどは、こちらのペンを使用します。
描画サンプルを見てもらえると分かる通り、かなり色伸びの効果があります。

ラフ

1400×1050サイズの新規キャンバスに、ラフを描きました。

このラフが線画となります。
細部を書き込みすぎると塗りの際に邪魔となるため、丁寧ながらも書き込みすぎないように気を付けます。
※特に服のシワなど

下塗り

先ほどのラフの下に新規レイヤーを作成し、色を乗せました。

パーツ毎にレイヤーを分けてもいいですが、最終的には色塗りレイヤーとして統合します。

顔の塗りが最も好きなので、顔にはこだわります。

今回の場合、イエローベースを意識してシャドウ・チーク・リップを乗せました。
後ほど色を馴染ませるため、現時点ではこの状態のままです。

塗り

ここから本塗りに入っていきます。

影を付ける

まず下塗りのレイヤーに、ざっくりと影をつけます。
お好みの単色を乗算で乗せるもよし、二色以上を乗せるのもよし。

線画の色変更

次に、ラフの上にクリッピングレイヤーを追加し、ラフの線画色を変更していきます。
黒一色で描いたラフを、各パーツに合った色にして塗りと馴染ませることが目的です。

先ほど乗せたメイクを、筆で馴染ませました。

ここで、ラフレイヤーと色塗りレイヤーを統合しました。
ちゃっかり背景色がついているのはその影響です。

ここから先は基本的にレイヤー一枚での作業となります。

基本的な塗り方

塗り方としては、下図のような作業の連続です。
髪の毛先を例として解説します。

①下塗りがある状態
②肌色をスポイトした筆で下から上にスライドさせる
③馴染ませたい色をスポイトした筆で上から下にスライドさせる
④適切な色をスポイトしながら馴染ませていく

目の細部

ここで、瞳部分の塗りを紹介します。
死んだ目が好きなので、かなり簡素な塗りです。(笑

①下塗りがある状態

②瞳の下の部分を白目と馴染ませ、瞳孔もはっきりさせました。

③瞳の中に、光の反射を追加します。
新規レイヤーで白を追加→筆の色を透明に変更してぼやけさせる→塗りレイヤーに統合という流れです。

④再び新規レイヤーを追加し睫毛と二重線を追加、その後一枚のレイヤーに統合しました。

調整

このような作業を繰り返して、全パーツがほぼ塗り終わった状態です。
ここからは全体的なバランスを見て、手直ししていきます。

手直しが終わりました。
ここでは、アウターのコーデュロイ部分と服の柄を追加しています。

完成

なんだかんだあって眼鏡が追加され、完成です。

厚塗りの良いところとしては、「やり直しが楽しい」ことが挙げられます。
例えば口が気に入らない!となったら上から肌色を重ねてまた書き直せますし、
頭・体が歪んでいることに気付いたとしても統合レイヤーを自由変形すれば調整ができます。

線画がない塗り方ならではのやり直しを、是非楽しんでみてください。

見返してみると全然参考にならなくないですか?笑
自分ではもう自分の塗りに対して客観視ができないので、分からない部分などあればお気軽に質問してください。

お読みいただきありがとうございました。

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